月別アーカイブ: 2015年9月

ガラスドア(テンパドア)、押し棒取り付け

お得意様のご依頼で、テンパドアを取り付けてきました。

DSC_0003

取り付けと言いましても、今回は押し棒(扉開閉の為の取っ手金物)が間違えてしまったので、
正確には扉取り換えになります。

テンパドアは制作後穴加工ができないので、もったいないですが作り直しになります。
写真の扉で説明しますと、テンパドアとはフロートガラス(通常の透明ガラス)に最初から穴加工をして
熱を加え強化ガラスにします。
その後、上下框(写真はステンレスの框)に圧着して完成し、フロアーヒンジなどの開閉装置で
手動式の扉になります。
強化ガラスは通常のガラスより強度がありますから、厚さにもよりますが、平面な所を蹴り飛ばした
くらいではほとんど割れませんので、オフィスビルやマンション、店舗なのど入口に多く使われています。
DSC_0009
上の写真が取り替えた扉になりますが、ほとんど分からないですね。
扉のサイズ仕様は全く変わらないのですが、押し棒(開閉の時に使う金物の長さが変わっています)
この長さの違う押し棒を付ける為だけに穴加工を変えた扉にチェンジしています。

次に押し棒の取り付け方になります。
お問い合わせで押し棒がガタガタするから直してほしいと連絡がよくあるので、
壊れる前に調整して大事に至らないようにしましょう。
DSC_0007
まず、押し棒の締め付け金具をガラスの穴に差し込みます。
DSC_0008
次に外部側の押し棒を差し込み内部側からネジを締めます。
DSC_0004
写真が前後しましたが、こんな感じです。
必ず付属の黒いゴムをガラスに挟んでくださいね。(内外とも)
DSC_0005
上の写真は外部から撮っています。
まだ取っ手が付いていない方が内部になるようにして下さい。
年数がたちガタガタしている場合は2つ上の写真でドライバーが写っているネジを
締めなおしてください。
DSC_0006
最後に内側の取っ手を差し込み横からネジを締めればがっちりと固定されます。
横から止めるネジはだいたい左右2か所ありますが、一つ上の写真のように、
左右並行にしないと、ネジが閉められませんので、注意して締めこんでください。
このネジもゆるくなると、取っ手がガタガタしますので、ゆるんだ時は早めに締め直す
のが鉄則ですよ。

テンパドアは、開放感があり設計士さんに好まれるデザインでいろいろな場所で使われている
扉ですが、メンテナンスをしないと、取っ手の押し棒や、フロアーヒンジ(床にある開閉装置)
壊れやすいので、開閉が多い扉は年2,3回チックすると、耐久性が格段にあがります。
もし、調子が悪く調整や取り換えの場合でも弊社の職人が伺いますので、お気軽にご連絡下さい。